森のくまさん保護活動
2017年02月17日
取引先の社長さんからの抜粋ですが
、熊森協会という団体があるそうです
日本に生息する野生の熊を保護し、
そして熊が生息していく為に充分な環境を保護するといった
活動されている組織です。
こういう活動は、他の活動に比べて
なかなか支援が広まりません。
なぜなら、相手が「物言わない」からです。
相手が、人間なら、困っている人を助けると
「ありがとう」
と言ってもらえますから、支援した方もやりがいが出てきます。
あと、困っている人も、人間でしたら本人もしくは家族が
「今、大変です。助けてください。」
と、メッセージを送ることが出来ます。
しかし、動物や植物とかの自然は、そういうメッセージを送ることが出来ません。
そして、成果が出るのが非常にゆっくりなのです。
熊はポンポン増えたりしないし、森も激変しません。
成果がすぐ見えないので、なかなか支援者が続かないんですね
さて、現状について教えていただきました。
日本全国で熊がもう1万頭を切っています。
なのに、去年。3000頭近く熊が殺されています。
殆ど害獣駆除として殺されています。一方で猟は少ないんです。害獣駆除と猟は違います。
さて、
猪とか、鹿と、熊を同列に論じがちなんですが、
個体数の桁が下手したら2つ違うんで事情が全く違うのです。
緊急性が大違いなんです。
日本の熊は、このままだと絶滅します。
九州においては、もう絶滅してしまいました。
四国においては、あと20頭ほどしかいないそうです。
もう近いうちに絶滅するでしょう。
本州のクマを移住させようというのは
遺伝子が違うから駄目というのが、学者の意見だそうです。
んじゃあ、トキはどないやねん、外国から連れてきてるやないかい、と言いたいですが。
最近、熊が増えてきた。なんていうのは、大間違いです。
目撃情報が増えたに過ぎません。
目撃情報が増えたから、頭数が増えたと言っておるだけです。
臆病な動物である熊は、餌があれば
人間が住むエリアまで来ない動物なのです。
撃たれないと知った猪の図々しさとは違います。
もう、山に全然、餌が無いから降りてくるの
なぜ、餌が減ったのか。
50年以上前の人間が、針葉樹林である杉を植えまくったからです。
戦後昭和30年台にかけて、杉を植えまくったのは高度成長時代に
材木が足らない状態で、杉が良い値段で売れたからなんです。
今は、そんなに住宅需要もないですし、
海外からの材木に価格で負けますので売れません。目論見が外れてしまったのです。
運び出すコストで負けるので、もう、切り倒すことすらしない。
間引きも、枝打ちもされていない為
材木に適さない、細い杉が乱立し、荒れ果てたまま放置しています。悪循環なのです。
林野庁も、採算が取れない現状に、予算が無いので
手を打てないのです。
どれくらい杉が多いか。
日本の国土の7割が森林。その4割が杉です。
杉には、実がなりません。下草も生えません。
はっきり言いまして、人間にとってのみ役立つ木なのです。
国策として杉を植えまくったわけですけども、これは、大失敗でした。
戦前に殆ど無かった花粉症が、
現在、これだけひどくなったのも、これが原因です。
だから、熊森協会は山を買い取り、
広葉樹林を増やす運動をしています。
そうすれば、山が豊かになり。
野生動物の生息エリアが広がるからです。
あと、熊森協会は、国産の杉(木材)を使うことを推奨しておられます。
杉の伐採が進み、広葉樹林を植樹できるようになるからです。
あと、目撃情報が増えたのには理由があります。
小泉政権の時に、野生動物の管理に関する権限を国から都道府県に渡したんです。
熊は、人間の決めた県境など関係ありません。
餌を探して京都と兵庫の県境をまたぐ河や山を行ったり来たりします。
すると、両県においてそれぞれ、目撃情報が報告されます。
同じ個体が、県をまたいで2回目撃されて、それぞれの県でカウントされ、全国で集計したら2頭となり、結果数が増えたなどという誤解を生むのです。
今、とにかく熊を殺す余裕なんて、無いのです。
熊鍋美味しいとか言って、食ってる場合じゃない。
庭に成った柿を登って食べる熊を見て、
怖がる家の人は、役場に通報します。
その通報を受けて、猟銃会の人達が害獣駆除。
これはね、あまりにも身勝手ですよ。
自分たち人間のせいで、食えなくしてんだから。
行政もそういうのに、お金を援助するより
里から降りてきた野生動物から、農作物を被害から守る為のネットとかを
援助したら良いんじゃないかなと思います。
そもそもね、熊は雑食ですが
本州に住むツキノワグマなんてのは
そもそも肉を食べないんです。
私も今日知ったんですが。意外でしょ?
時々、人間を襲う事件が起こるのは、人間を食べるためではなく、得たいのしれないものに驚き
パニックになって、向こうが殺されるって思うからなんですね。
野生のツキノワグマの主食はどんぐりと果実です。
猪とか鹿とか襲って食いそうですが。そんな身体能力はないんです。
犬が主人公の
銀牙って漫画を読んでた私には意外でした。あの漫画では、家畜を襲うとありましたから。
夏に、アリとかカエルとかを食べるそうですが
クマの餌としては、ちょっと、しょぼいですね。
保護された熊も、ひたすら、どんぐりと果実。
歯を見たら、草食動物に近いそうです。
猪と鹿は、たしかに増えすぎて
草や芽が育たず。全滅しているとかも聞きますので
害獣駆除や、狩猟にも一定の正当性が認められますが、
とりあえず、熊は絶滅一歩手前であるので
そんな事を言ってる場合じゃないということだけは理解してください。
猪、鹿は良くて、熊が駄目なんて差別だとか思われるかもしれませんが、数で考えてください。
少なくとも、1年で全頭の3分の1殺したら、すぐ絶滅しますよ。
とにかく、
一番いいのは、山を豊かにして
野生のあんたら、もう。そっちで暮らしてね。
ってなのが理想です。
秋田で、熊に襲われたとか事件があったそうですけども
襲われた人は、山菜採りのプロ。
1キロ○万円で稼いでいる人なんで、
山に慣れているし、どんどん奥地に行ってしまう。
しかし、
襲われたのは地元の人ではない。
地元の人は、クマがでるから入ったら駄目って知っているんです。
つまり、餌を奪い、テリトリーを犯しているのは人間だということです。
熊森協会のHPを見てくだい
物を言えぬ相手を支援する。
これね、人間にとって大事だと思います。
クインテットでは 次の募金はここにもしようと
思っていります