画商という商売
2011年04月03日
先日、 うちのお客様 ( かつては赤城の大地主) の息子さんで
かねてより 是非一度お会いしたいと思っていた方にやっとお会いする
事ができました。
何故 そんなに会って話がしたかったというと その方の職業が
画商と言う 特殊な職業だったからです。
画商とは 芸術を商売にする人です。
県庁の中にある カフェでの2時間がほんとあっと言う間にすぎるくらい
愉しすぎる時間でした
いったい芸術に値段を付けるとは どういう行為なのかといろんな質問を
ぶつけて来ました。
塩原さんと言うんですが
彼は 世界中の有名画廊が一押しのアーティストの作品をまずは
塩原に買ってもらいたく どんな金持ちがどんなにお金を積んでも
画廊は売ってくれません 画廊はまずは 有力な画商に是がひでも
買ってもらいたいのです なぜなら 塩原が買えばそのアーティストの
格が上がるからなのです 塩原さんは 世界の画廊が初めにこの人に
作品を買ってもらいたいと思う有力画商の一人と言うわけです。
彼は我々は だから チェリーピッカー(おいしいとこを摘み採る人)
って呼ばれるんだよって言ってました。
なぜ 人々は 芸術が好きなのか?
これは 私には明確な答えがあって つまりそれは
「 自分には 出来ないけど その作品を通じて その芸術家の ぶっとんだ
人生や 哲学を チョット体験したい」
凡人である私は チョットでいいんです。
人より優れた才能は そのひとをあまり幸福にはしないから
(この場合は天才的なと言うようなレベルです)
天才とよばれる芸術家が短命なのもうなずけますでしょ?
塩原さんは 現代アートが専門なんですが
一般てきに日本人は すでに価値が出ているアーティストは好きだが
わけのわからん無名のアーティストには投資してこないそうです
あと どんな技法を使ってるかへのこだわりが強いようです。
最後に 彼と 大賛成でこのおしゃべりを締めくくったのは
アートってのは 我々に この世のモノとは思えないような
なんか 新しい なんかを見たい!! って事なんだと
自分がその人生で見たことも 感じたこともない 理解不能になるような
何か新しいモノを それは 時には 心臓をえぐり捕るような衝撃だったり
母の胎内のような安らぎだったり、、、
そんな 楽しみを与えてくれるアートを人間は待ってるんでしょうね
P.S 後日、 うちの店が改装後に シゲルくんになんか作品を
貸し出すよって言ってもらいました ありがたいことですが
24時間 ガードマンを雇う人件費はどこからねん出するんでしょうか?
やっぱ アートは金がかかりますな