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貧乏時代


かつて外国に住んでたとき ミラノに2年、その後 パリに1年6カ月 そしてまた ミラノに戻って

4年間 とあちらで生活してたんですが とにかく貧乏だったのが パリでの一年半でした。

 

まず アパートは勿論共同で 4人とシェアして 4万円 食費は 出来るだけ安いスーパーで一週間分

の買い物をして 一か月 2万円 地下鉄代 5千円、  これが 私がパリで生きてくのに必要な

最低限でした。 パリでは フリーのヘアメイクを始めたばかりだったので 仕事などなく 足を毎日

棒の様になるまで あるいて 自分を売り込みに出かけてました。

収入がろくにないので お金は使えなかったのです  一か月 7万円以上出費することは 許され

ませんでした 

そんなんで 外食は2回しかしたことありません。

 

一番ショックだったのが フランス人のよく撮影してた」 カメラマンに

「 シゲルはいつも同じ 服きてるね 」

でした。

 

これが そんときいつも履いてた ジーンズ

シゲルの見た来た勝った-100424_0019~0001.jpg

ビンテージ加工ではありません 擦れてこうなりました。

でも、 貧乏にも上がいるもんで 日本人の女スタイリストの ヤスってのがいて彼女いわく

「へー!しげるくん服、買えるんだ お金もってるね 」 と言うのでお前は万引きすんのかと聞くと

「服は拾うんだよー!」 だそうです パリはよくマーケットがでるので店を撤去する時に落ちてる

もののなかにいいのがあるときがあるそうです。

で、で、出来ねー オレには!

このヤスって子 その後ロンドンに引っ越してからはもう知りませんが せめてユニクロのロンドン店

ぐらいでは服を買えるようになっててほしいです。