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ジェントルメン

普段から、他の人をみて凄いな尊敬するなとか思うときはありますが。
ああ、この人みたいになりたい! とか思うことはほとんどありませんでした。が、

一度だけ、嗚呼!俺もいつかこんな人になりたいと思った人と出会った事がありました。

彼の名前は、エンツオ。 英語で自己紹介しましたが名前ですぐにイタリア人だと解りました。
ロスアンジェルスに長く住んでるらしく彼の話す英語からはイタリア語なまりは消えていました。

職業はヘアードレッサー、私と同じです。ただ彼はサロンで働いてるのではなく主に映画の女優のヘアーをてがけてるそうです。

後で聞いたのですが、今一番ハリウッドで売れてるヘアードレッサーです。
そんな彼と一緒に仕事をする機会に恵まれた時の事です。

その仕事はカルティエの大きなイベントが東京でひらかれ、それにハリウッド女優の
ルーシー リュウ(チャーリーズエンジェル)が来日した時 ルーシーのヘアーを担当するため
エンツオもルーシーと一緒に来日してた訳です。

そのとき 私がメイクアップをルーシーにしました。
その時の映像は下に貼ってあります。

で、そのエンツオという男、歳は50歳位、分厚い眼鏡をかけ決していい男ではありません

私が感心したのは、いえ、ホントに惚れぼれしたのは すべてにおいて なにをやっても、なにを言ってもサマになってるのです。これがジェントルマンと言うやつかと、

ルーシーとのやりとりも彼女がヘアーで何か気に入らなくても常に主導権はエンツオに有り、なんと言っていいかわかりませんが、プライドの強いセレブも、、、、普段は優位性を保とうとする鼻っ柱が強い女性も、

彼の手にかかると、、心地よい従属感を女性はもつと、、

今、女性も強く、なんて言われて久しいとおもいます、でも従属するほうが楽だし官能的です
そして彼はそれをユーモアで味付けしてくれるのです。

これをジェントルマンと言わずして何んというと言う=!

そして、この男、仕事の方も流石ハリウッド一 超一流でした スピード、毛の動き方、質感、シルエット 完璧!! 

メイクが終わって、勇気をだして 俺のメイクどう思う?と聞いてみました。

bellissima!

すごくいいよ!と誉めてもらいました。

子供が誉められるようにちょー嬉しかったのをあぼえてます。