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事件

茂木が一人暮らしをして早二年が経とうとしています。 一人暮らしだとお風呂って貯めて入らないんですよね。それでいつもシャワーで済ましちゃってるわけなんですが、お風呂から出る時、飛び散った水滴とかまめに拭いていて、掃除が嫌いってわけではないんですけど、する必要性がないというか、 この二年間まともに掃除という掃除をしていなかったんですね。 そしたらつい先日、 お風呂の排水口が詰まりました。 事件ですよね。先ず、茂木の髪の長さで排水口が詰まるはずがないと。 そんなことより、スリッパがプカプカ浮いてしまっているこの状況を 何とかしなくては。と思い、意を決して排水口に手を突入させる事に。 排水口は二つの蓋で仕切られているのですが、一つ目の蓋を開けた時に、 謎の”漆黒”の物体が水の行く手を遮っているのがわかりました。 まあ、この物体の主成分は茂木の髪の毛で構成されていると思うのですが、 驚くべきはその質量ですね。 ゆうに僕の拳二個分を超える大きさのその物体。いったい茂木の頭髪をどれくらい集めたら そのような大きさになるのかと考えたら、茂木の自我が崩壊してしまいそうだったので ある仮説を立てることにしました。 「茂木のいない間に誰か風呂入ってるっしょ。」 間違いないですね。 健康な人間の一日に抜ける髪の毛の量が100~150本と考えても ちょっとこれはおかしいな。と思う内容ですよ。 写真でお見せしたいのですが、たとえモザイク加工を施したとしても その邪悪さはカバー出来たもんじゃないので、それはやめておきますが、 とにかく、これはすごいなと。 まさか自分の家の排水口から 「もののけ姫」のタタリ神。 もしくは 「千と千尋の神隠し」の御腐れ様 クラスが出てくるとは思いもしませんでした。 (まさにこんな感じです。) 道理で薄くなってきたわけですよ。僕の頭。 髪の毛が排水口に“カミ”隠しされていたんですからね。 それにしてもいったい誰が、茂木の風呂で茂木のいない間にシャワーを浴びているのかというと、 ほぼ、このような方で間違いないでしょうね。 なんて言ったって、”神クラス”の毛髪ですよ。 “神クラス”のモデルさんが入っていなきゃ割に合わないです。 (むしろ、毎日シャワー浴びていてくれ。) 危うく、邪なことを考えてしまいましたよね。 これからは、週一でちゃんと掃除しようと思います。